前記事の松前線。その遺物は知内町森越から福島町、松前町一帯にかけて今でも数多く残っている。
冬が終わればすぐにでも行きたかったのだが、今年は雪が多く、そして雪がとけるまで北海道にいられないようなのでこの際とやかく言ってられる場合ではないと雪中行軍を強行することにした。

最初に訪問したるは、千軒トンネル。
旧千軒駅から松前方面に鉄橋を越えた先の離れ集落に位置する。

十数年前までは線路だった場所をひたすら歩く。
廃墟1

放射冷却でキンキンに冷えた空気に朝陽がさす
廃墟2

雪山にぽっかり空いた闇にだんだん吸い込まれていく。
廃墟3

だんだん中が見えてくる
さて中はつながってるのだろうか。 フェンスがないから中でふさがれてるよな…
廃墟4

廃墟5
闇の中を御開帳
しかし実際は口が広く、雪の照り返しもあって意外と明るい。さっきまで真っ暗に見えたのはこれも雪のせい。

そしてやっぱり塞がれている。正直がっかり

廃墟
奥まで行く気が失せたので天井部撮影
入口から数mはわざとスキマを入れる構造で作ったようだ。

そしてその隙間から鋭利な氷柱が幾本にも… これから冬場は廃墟装備にヘルメットも追加しよう。


場所は移って以前廃校を訪ねた福島町白符集落。
ここは松前線でもっともトンネルが密集していた地点で、ほとんど崖のような場所を突貫工事でくりぬいて通している。
だから、下の画像のように入口はすぐに塞がれている。つまらん
廃墟6

延長線上に線路があったはずの細長い丘が数十メーター続く。
そこから同トンネル撮影
廃墟7
なに? 画像が曲がってる?
気のせいだ気のせい。

廃墟8
反対側。
手前に白符駅があったはずで、一番奥に見える白いものは反対側のトンネル。

さらに場所はかわって松前町大沢。
今回の真打ち。フリークや地元民には有名な大沢川橋の橋脚。
廃墟9

国道沿いにいきなり現れる姿はその正体を知らなければかなり異様に見えることだろう。
廃墟12

煙突にも見えるそれは、確かにこの場所に鉄道があったことを伝える
廃墟13

昔はこのコンクリートの上に線路橋の残骸や鉄骨が残っていたのが
数年前の台風で破壊され、完全に失われてしまった。
廃墟11

橋と土を結ぶコンクリートの土台。
廃墟10


こちらは荒谷集落の橋脚。
国道から少し奥まったところにあるので知らないと見つけづらい。
廃墟14

金具のほとんどが残っていて保存状態がよい。
十余年以上も吹き曝しで金網が残っているのは奇跡に近い。
廃墟15

先ほど述べたとおり大沢の橋脚は、これに合せて半分折れた橋まで残って居たのだが…
残念。

逆光で際立たせてみた
廃墟16

物言わぬコンクリートは過疎化が進んだ漁村に佇む
廃墟21

ワイド版
廃墟17

ワイド版その2
廃墟18

というわけで、旧松前線産業遺産めぐりの旅はひとまず終了。
ホントは知内町内の橋が残っている小川にも行きたかったんだけど雪がねぇ…


おまけ
福島と松前の間にある奇岩
マンちゃん

谷川俊一の『なんでもお○んこ』という詩を御存じだろうか。あれを思い出すセクスィな形状。
『なんでもおま○こ』は若干病的なものがあるが、自然の雄大さを独特の語り口と視点で描いた素晴らしい詩だった。
…詩人って凄い。