※「その上」からお読みくださると、話がスムースかもしれません。

あ、卒業文集だ
P1030607
西暦1930年 昭和5年か
時代からみておそらく息子さんのものだろう。


 

小学校6年の作文だな。 戦前の子供たちの作文ってどんなものなのかね。

P1030609

立派すぎるぞ。
ホントに小学生なのだろうな?
 

鎌子ちゃん…
P1030611

弟さん、ほほえましいですね。
P1030619
やられたほうにとってはたまったもんじゃない。


この時代なら蛍なんてどこでもいたんだろうけどなあ。

P1030613

 

あ、あった 
息子さんのものと思われる作文。

1fa6a493
ずもってなんだ? 魚の方言みたいだが。

(後で各方面に聞いてみた所、「ずも」とは天然記念物:ネコギギの方言であることがわかった。
ネコギギは地域や集落によってさまざまな方言があり、この診療所があった集落でも他多数の呼び方があったそうで、だから当地での聞き取り調査でも正体が判明しなかったと思われる。
教えてくださった方々へ感謝!)

そして最後に先生の言葉

P1030621

まじめな話

この文章を読んでいたら、少しこみ上げるものがあった。

こういうのを見るとうれしくなる。
どうしてO医師がこの診療所を畳んだのかなんてわからなかった。その息子さんもどうしたのかも時の流れの中に風化してしまった。
小学校の卒業が昭和5年ということは、戦争の旗色が悪くなってくるころにはもう18かそこら。徴兵に取られて戦死したかもしれない。
決して幸せな最期はおくれていないかもしれない。
そうではなかったとして彼らの墓がどこにあるかもわからない。


それでも、その人が生きた証がこうして今でも残っている
「永久」とか「ずっと」なんて言葉は建前で使うようなイメージがあるけれども、本当にそんなことだってあるかもしれない。70年後、誰かもしれない人間が気まぐれでやってきて、こうしてこの文章を読んでいるのだから。


戦前の残留物が大量に残るこのS診療所。

しかし、人がこの廃墟に惹かれる理由の根源は、もっと違うところにあると現地に来て思い至った。

建物に染みついた、ここで暮らした人たちの記憶、それがこの廃墟の一番の魅力なんだと。

P1030868


また、来よう。

S診療所関連の他記事はこちら

薬まとめ
http://hanatare-ruins.doorblog.jp/archives/51687698.html
醫箴の解読
http://hanatare-ruins.doorblog.jp/archives/51689572.html
S診療所が廃墟になった経緯とその家族について など
http://hanatare-ruins.doorblog.jp/archives/51721540.html


※この下にプライベート設定がどうとか出ますが、まったくそんなものを想定していませんしこの先もありません。
どうすれば消えるんだろう。

これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。