石崎へ向かう道中には北海道内寺で最古級の古刹:上国寺(開基1443年、1560年には存在が確定)、北海道最古の神社:上ノ国八幡宮、道最古の民家でいわゆる「鰊御殿」の黎明期のもの:旧笹波家邸宅が残る一帯がある。
なんとも風光明媚な場所で、潮の香り漂う漁村の中に突如現れる白く褪せたような建物群はさすがは追い分ソーランラインだと、歴史の重みとかつての活気を思わせるのであった


さて、そんな一角にある上国寺の入り口横には小規模ながらも墓地がある。歴史深い上ノ国の墓地 その家紋はどうであろうか
この墓地では以下の家紋以外を使用する家は見られなかった。

多い順に
・隅立四つ目 ・剣花菱 ・五三桐 ・違い鷹の羽 ・上がり藤、下がり藤
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剣花菱 よく見かけるタイプよりも横長
ちなみ上国寺は現在補修工事中。 去年の春に来た時も工事をやってたような…





それはさておき、今度は中須田集落の墓地へ
木古内~上ノ国を結ぶ峠道の、ここはその出口にあたる。道からよく見える墓地である

ここも多さは変われど、たいていは上記の家紋で埋まる。
一番多いのは断トツで五三の桐。 面白い家紋も数個発見したので紹介したい。

『丸に向こう山桜』
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日本人の好きな花といえば桜というイメージがあるが、家紋の場合その使用例は決して多くはなくバリエーションも少ない
神紋寺紋としての使用のほうが多いかも知れない。

『丸に隅立て一つ目』
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たいていの墓に一軒はある家紋のひとつ

これがまったく謎の家紋
鞠ばさみ? 亀甲? 
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 どことなく「共」の字に似ている。

『丸に鶴の丸』
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これが基本の鶴の丸
ここから『佐伯鶴の丸』 以前紹介した『鳥居鶴の丸』などに派生する

桐の派生型
『丸に中陰五三の桐』
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(2014年6月30日追記)

・陰の檜扇
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奈良時代、日本に扇が登場したころのものは今のような和紙や布を貼ったものではなく木の薄い板のみで作られた檜扇だったそうな
使用家は北山さん。


最後に敷地内にあった古い時代の墓碑も紹介
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「釋 勇勞信士 光行信女 位」 「嘉永元申九月六日」 「天保五午三月四日 金子長松」と読める。
中須田地区には今でも金子という苗字の家が多い。

こちらは「天保十五辰年 歸元如要信女 三月十九日」で俗名がない。
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