松前町の東端、白神集落と荒谷集落の墓地を調査
白神集落は北海道の南端、白神岬に最も近い村落である。
地元では「白神岬を越えると天気が正反対になる」と云われるほどこの岬は境界として強い力を持っている。 そのうえ此の墓は集落の最奥、つまり岬に最も近い辺縁の土地であり、他の墓よりどこかあの世と近いような…幽々とした雰囲気を感じる。

常に強い風が吹いている。
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この墓地には二回訪問することとなった。
どうやら近くにキツネが巣を作って居る様で、終始威嚇されたのだ。 野生の本気に立ち向かうのはいささかリスクが大きい。素直に退散するに限る。
あいつら普通に「ワン」とも鳴けるんだな… 夜中に「ギャンギャン」騒いでる声しか聴いたことがなかった。
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二回目は幸い姿を現すことなく終わった。

『丸に逆さ九枚笹』
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通常の『九枚笹』を上下逆転
そんな意図はないと思うが、三菱が隠れている

使用家は平元さん

『丸に三つ脚根笹』
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根笹には変種が多く、ただ『根笹』というとこの三つ脚か中央の根が枝分かれした四つ脚のものを指す事が多い。
家紋辞典はこの二種を一つにまとめて扱っているが、ここでは分けさせてもらった。
使用家は西村さん

『竹亀甲に折り鶴』
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感動を覚える珍種である。
家紋辞典内にきちんと載っていることから、珍しいパーツをただツギハギした新紋というわけではなくそれなりに由緒あるものらしい。

使用家は若嵯さん
松前~上ノ国には「ワカサ」の音を持つ苗字の家が多い。 北陸から渡道した人々の末裔か、はたまた近世初期、松前と北国を結ぶ海運交易で頭角を現した鶴賀小浜の初期豪商から頂いたのかは定かではない。

靴やサンダルを置いた墓もある。
釜谷の墓地にもこのような墓があったが、いまだに風習なのかどうか詳細不明。
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番外。屋号編

読み方はしらべてみたが正直不明瞭である。 右側のみで「シメ」と読むのか、記号全部でそう読むのか判断しかねる。
また「ェ」を合せて「カセ」と読むものもあったりますます良く解らない。
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使用家は川内谷さん
「〆」を使った屋号は大いにも拘らず読み方が解らない。これではいけない。

こちらは『|丁』で
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すぐ隣に『║丁』
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おそらく分家筋か


つづいて、以前紹介した旧松前線の橋脚が残る荒谷集落と行きたいところだが、三つ巴一軒を除いて多い順に木瓜と五三桐と三つ葉柏のみであったので文章だけでとどめておく。

さらに上へと続く山道の先には水源地と、絶景が。 小さくみえる島は松前小島。
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家紋調査、松前町編はまだまだ続く。

白神地区墓地位置情報
 
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荒谷地区墓地位置情報

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