松前町の調査云々と云って置いて、福島町のものを突然出す横暴。
画像保存の関係で調査した順に記事立てないとごちゃごちゃになってしまうのです。あしからず。


今回は福島町の港街であり、最近は鮪漁でもにぎわう吉岡地区を調査。
名前からピンと来た方もいるかもしれない。そう、地下にあの青函トンネルの吉岡海底駅がある場所だ。

現在でも集落奥に掘られた坑道を使って、トンネル内作業員が出入りしている。




墓地は閉校された小学校裏手に存在。
川べりになかなか古い墓石が並ぶ。

多数派に三つ葉柏及びその派生、木瓜、桐、蔓、藤、そして四ツ目があった。


『丸に剣柏』
P1140435

意外に見ることのない種類の柏系派生家紋。
吉岡集落には多く存在した。

使用家の名は申し訳ありません。書留忘れました…




『細井筒に花橘』
P1140436

『日蓮宗橘』の派生と思われる。
吉岡の寺院は真宗らしいが…


使用家は三國さん
そういえば「三國」という苗字は福島本町の妙蓮寺に多くあった。
妙蓮寺は名の通り日蓮宗のお寺なので、もしかするとそっちに関係があるのかもしれない。




『花藤』
P1140438

普通の下り藤に比べて房に間隔があり、また中央部が花弁になっている。
ちょっとばかり高貴な臭いが漂う意匠である。

使用家は中山さん



『丸に三つ?』
P1140440

当てはまる形がなく、なんの意匠化なのかわからない。
「扇」か「矢筈」か「琴柱」のどれかだと思うが、周囲にあった家紋の種類から考えて「扇」の彫が甘いものとするのがよいか。

使用家は永田さん




『丸に地紙』
P1140442

その形の通り、扇の地紙の意匠化。
扇の家紋は縁起の良さからか、派生種が実に多い。

使用家は石倉さん




福島町は集落固有の墓地が少なく、福島本町の市街地に集中している。
今のところ原因は不明。 町史にその答えがあればよいのだが…


今回の調査場所はこちら。

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