前回に引き続き福島町の家紋調査。
福島町の墓地はこれにて終了です。

役場の通りを山の方へ向かうこと数百m。
閑静な霊園と火葬場が見えてくる。渡島西部四町では珍しい、真新しい墓地である。



『変り沢潟桐』
P1140444

非常に珍しい桐型変形家紋。
本来の「沢潟桐」に比べて、これは脚があるのが特徴。

使用家は牧野さん。




『丸に角字谷川』
P1140446

家紋の中には「角字」というカテゴリーがある。
文字を紋章化したものを「字紋」と呼ぶが、其の中でも方形の中で図匠化したのが「角字」で、多くは篆刻体とほぼ変わらない形になっている。

この家紋も苗字からとった篆刻印が素体と思われる。


使用家は谷川さん。



『丸に蝶花菱』
P1140448

この墓地ではいくつか見られた。

家紋辞典にはこの形のものがなかなか記載されておらず、たいてい四枚目の花弁が「触覚」に見立てられた場所から出て居る「花菱蝶」一方のみが載っている。
だが中にはどちらの記載もある辞典があり、それによるとこちらの名称は「蝶花菱」。
…なんとも紛らわしい。


使用家は福島さん




『五瓜に違い鷹』
P1140455

ピンボケで申し訳ない。
寄木家紋と思ったが辞典にきちんと載っている。由緒があるのだろうか。

使用家は田代さん




『丸に撫子』
P1140457

松前から福島一帯に少なからず分布する撫子家紋を使用する家の一つ。
しかし苗字はまったく違うので繋がりはなく、ただの偶然と思った方が正解だろう。

使用家は平田さん




『丸に三つ並び矢』
P1140461

「並び矢」はどの地域でも数軒ほどみかけるが、三つ並び矢ともなるとここで初めて見た。
なんとなく毛利家の逸話を思い出す家紋。

使用家は服部さん。





番外編
珍しい名字。

『極檀(ゴクダン)』
P1140450

どういう意味なんだ?
南部にルーツがあるようだが…



屋号。
おそらく『マルイチカギ』か?
P1140451

屋号の読み方は勝手に判断できないので困る。




というわけで福島町の家紋調査はこれにて完了。

今回の調査地です。


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