新年、最初の更新は家紋調査から。

と云っても、夏に行ったストック分なので季節感はまったくなし。冬は墓場なんて雪で埋まるのだから仕方がないじゃない…



まずは松前町の中心部から出たばかりの漁村、館浜地区から。
眼前に広がる海原は津軽海峡から日本海へと姿を変え、このあたりから追分ソーランラインも本領を発揮する。


その地名由来は定かでないが、他の「タテ(館)」、「ハマ(浜)」の音を持つ北海道地名がほとんど和語によって地形を読み取ったものであるため、こちらもその可能性が高い。


『変り山桜』
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辞典によって『変り山桜』 『変り向こう桜』など名称が統一されない家紋。
しかも辞典にあるものの花弁の筋は3本だが、こちらは一本だけなので、微妙に違う。


使用家は…
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戒名だと思うが、どれだけ桜が好きだったんだろう。
西行の生まれ変わりだったのかも。 本名は「山形」かと思われる。



珍しい屋号
『カギ久』
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隣の集落、札前(さつまえ)の墓地に移る。
『蝦夷地名考并里程記』によれば、その語源はアイヌ語の「シャツナイ(乾いた沢と云う意味)」であると云う。

近郊の妻内川からは砥石が産出することが『東西蝦夷地道中略記(松前国中記)』に記載されており、昭和22年から採掘、「松前砥石」として販売を行った会社もあったという。



『七宝に花菱』
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七宝とは法華経等に出典がある仏教の宝物のことだが、ここでの意味は日本の文様「七宝つなぎ」のこと。
あまり頻繁には見かけないが、10ヶ所ほどの墓地を探せば大抵一軒ある類の紋ではある。

使用家は岡本さん。




『上り藤に笹竜胆』
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珍しい取り合わせである。
どちらも密な紋の寄木だが、意外にごちゃごちゃしない。

使用家は太田さん。




『丸に十二菊』
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花弁が十二枚の菊紋。
六菊や十菊より使用家は多い。バランスがよいからだろうか。

使用家は鈴川さん。




向こうに松前小島が見える。
松前から上ノ国まで、海岸段丘と日本海の風景が続くのである。
P1140513


上ノ国町のストックが終わる日はいつになるやら…
それではまた、次回



今回の墓地位置
館浜地区墓地


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札前地区墓地


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