松前町江良地区の墓地。



江良地区は松前町~上ノ国国道で最も大きい集落の一つである。
地元の人はここを「エラマチ」と呼ぶことがある。僻地の大きな集落を「○○マチ」とあらわす一例だと思って居たがどうやら違うらしい。


『蝦夷地名考幷里程記』によると地名の由来は「エラマチ(魂鬼)」、または「エラマンデウシ(漁人の小屋のあるところ)」といい、元禄13年の『松前島郷帳』、『天保郷帳』には「ゑら町村」とある。
その後明治2年以降の村名もこの名が踏襲され、公式に「エラ」となったのは昭和17年であった。

元来「エラマチ」だった地名が、「町」と音が似ているために混ざってしまったのである。




江良には街中の寺院に付随する墓地と、小学校裏手の丘の墓地の二つがある。
今回は後者をとりあげる。

爽やかな場所だ。
新興の造成地だろうか?
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裏手はパークゴルフ場になっていた。




『三ツ輪違い』

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昔「ミツワ石鹸」ってあったな。今でもあるかもしれないけれど。

使用家は岡田さん。






『長門三つ星』
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吉川、毛利家の家紋として有名。だから「長門」なのか?
三つ星の下に一文字があるものは「渡辺星」という。

星家紋は星辰信仰によるもので、特に三つ星は将軍星と呼ばれ武神として信仰されたそうだ。
将軍星とは、今でいうオリオン座の腰部分にあたる三つの直列した恒星である。


使用家は石川さん




おおこれは珍しい
『丸に真向い帆掛宝船』
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なんと家紋辞典に未収録。よって似た名前のものからツギハギした。

漁民が多い江良地区。縁起を担いだのか、先祖の功績をたたえるものかは判断しかねる。
地理的に北前船との関連もにおわせるが…。


使用家は吉田さん(吉の字は上が「土」のほう)


比較的新しい墓地でも、このような他に例をみない家紋がある。
どこになにがありどんな風習があるのかまったく予想がつかないのが墓地めぐりの良さではないかな。





最後に。
入口にこんな看板が。

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描いた人の年齢がなんとなくわかってしまう…

そんな私は『VOW』が大好きです。





以下、墓地の位置情報です。

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