日本の同人グッズ頒布イベントとして一番有名なものといえばなんといってもコミックマーケットだが
もう一つ有名株としてコミティアというものも存在する。

何が違うの?と言われるとなかなか回答に困る。
前者は頒布物としていわゆる二次創作OK、後者は二次創作が原則禁止でオリジナルに限るといったルールがある。 また、コミティアは東京だけでなく、各地方都市でも開催されており、北海道では札幌で開催されている。 

コミケに何度か参加する中で、北海道コミティアにも出たい出たいと思ってはいたのだが、原稿に割ける時間や資金面での都合がつかず、見送って来た。
それが今回やっとこ目処がついたので、めでたく北海道コミティアに初出展することになったわけでした。 やったぜ。


…毎度のこと、前置きが長くなりました。
今回の頒布物は何になるかというと、普段の写真<文な廃墟研究・史料写真集ではなく
純粋なる「北海道の廃墟写真集」になります。
実は、完全に「写真集」といえるような同人誌を出すのは初めてだったりします。

タイトルは『開拓者の骸』
こつこつ撮りためた北海道の廃墟、それも産業・学校・歴史系のものにしぼって集めた本です。
表紙a

今回のタイトル『開拓者の骸』は、以前から北海道の産業廃墟系の作品で使いたいと暖め続けていた私自身のお気に入りタイトルです。
北に入植・誕生し、日本の近代化と復興を支えながら、社会の変動によって潰えていった数多の廃墟たち。
「開拓者の骸」とは、北海道の廃墟そのものです。
その横たわる姿を、重くて厚く表現できる白黒版で詰め込みました。

大きさはいつものごとくA5版ですが
右綴じではなく、天綴じ(方眼紙やカーボン紙のようなめくり方をする本)になってます。
普段は小さい写真になっているものも今回は1Pにまるごと1枚使っています。作ってる側としては「ああなんて贅沢なの…」なんて思ってます。

名称未設定-2

28P、価格は1部¥800です。
カラーもいいですが、やはり廃墟は白黒も似合います。

また、当日は夏コミにて頒布した函館の廃墟・近代建築本『廃録 Vol.4』のほか、
昨年の冬コミで頒布した、道北は羽幌炭砿とその旧炭鉱街の廃墟をまとめた『廃録 Vol.3』も持って行きます。
興味のある方がおられましたら、なにとぞよろしくお願いいたします。 
4表紙aさんぷる

さんぷる13

というわけで、また販促更新となりましたが、11月13日(日)
ホテルさっぽろ芸文館(旧北海道厚生年金会館)3Fロイヤルホール スペース番号I-14へお越しくださいな。
開場、午前11時です。

北海道コミティア5については、次のリンクをご参照ください。
http://elysian.dojin.com/h-comitia/

寒い中ですが、是非是非。
ではまた。